こんにちは、奄美群島認定エコツアーガイドの横尾です。
今夜の天候は曇りで、心地よい暖かさが広がっています。
様々な生き物たちが活発に動き回り、その姿をじっくりと観察することができます。
特に注目すべきは、アマミノクロウサギです。
数えきれないほど見られ、その愛らしい姿に心が躍ります。
そして、ヘビやカエルなど、様々な生き物たちもたくさん観察できました。
しかし、今夜の主役はなんと言ってもアマミトゲネズミです。
尻尾を持ち上げながら、ぴょんぴょん跳ねながら移動する可愛らしい様子は心をくすぐります。
今の時期は木の上でハドノキの実を食べている姿も、自然の神秘を感じさせます。
私自身、ハムスターが大好きで、このアマミトゲネズミを見ているとつい飼いたくなるほどです。
アマミトゲネズミの希少性から、2024年4月に4ヶ所の動物園で同時に一般公開が始まりました。
平川動物公園(鹿児島市)、宮崎市フェニックス自然動物園、神戸どうぶつ王国(神戸市)、埼玉県こども動物自然公園(東松山市)です。
希少貴重な生き物を実際に観察できるこの素晴らしいツアーは、奄美大島でしか味わえません。
ナイトツアーに参加して、自然の神秘に触れてみませんか?
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
アマミトゲネズミってどんな生き物?
天然記念物
哺乳類でありながらY染色体をもたない動物
夜行性で夜に活発に活動する
奄美大島の固有種
体長は15cmほど
天敵(ハブなど)から身を守るために高くジャンプして逃げる性質がある
背中を覆う固いトゲ状の毛が名前の由来
食性は雑食で木の実や昆虫などを食べる
木登りも得意
繁殖期は秋
行動範囲は20メートルぐらい
アマミトゲネズミは哺乳類でありながらY染色体がない。
通常だとオスは生まれてこないはずだが生まれてくる。
オスもメスもXO型の性染色体をもつ。
また、哺乳類の性決定遺伝子であるSRY遺伝子も消失しています。
人類の先を行くアマミトゲネズミ。
人類のY染色体は進化とともにどんどん短くなっていて、Y染色体上の遺伝子も減ってきています。
このまま退化が進めば、12万年後にはY染色体がなくなり、男性がいなくなって人類は絶滅するという説もあります。
アマミトゲネズミは世界的にも注目を集めている動物なのです。
近年の森林伐採による生息環境の悪化やマングース、ノネコなどの移入種による補食が原因でその生息数が減少した。
これ以上環境を壊さない努力が必要となる。
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